環境省によるデータによると、今では5人に2人が鼻アレルギー有病者であり、3~4人に1人はアレルギー性鼻炎に悩まされているという結果が出ています。
個人的には、単になる鼻水や痒みであっても、その不快感から生活に支障を来たすことが問題。
そこを解消していくことが大切だと思っています。
毎年色々と対策をしているが、なかなか治らない。
そういう方にはぜひご覧いなっていただき、スッキリ快適な生活を手にして欲しいと思います!
花粉症を発症するメカニズムについて
花粉症とは、鼻腔内に入ってきた植物の花粉に対する免疫反応によって鼻症状が引き起こされることを言います。(季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。)
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、涙、いずれも入ってきた花粉を取り除こうとすることで生じるアレルギー反応になります。
花粉が目や鼻から入ってきて、体内の免疫システムによって「異物」とみなされると、異物に対抗するための抗体(IgE抗体)がつくられます。
実はこの抗体は、花粉に接触する度につくられるため、少しずつ少しずつ体内に蓄積されていきます。
そしてこの蓄積量があるレベルに達すると、その次に花粉が入ってきたときにアレルギー反応は過剰に反応します。
その時に、いわゆるくしゃみや鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状と呼ばれるものが体に現れます。
「去年までは大丈夫だったのに今年になって急に花粉症になった。」というのは、これまで蓄積されていた抗体が一定量に達してレベルを超えてしまったと判断できます。
全ての鼻症状は「水滞」と「気虚」の改善が重要!
花粉症や鼻づまりの症状といわれるものを改めてみてみると、水(湿)に関するものが多いことに気づきます。
東洋医学ではこれらの症状は、身体の中に余分な水が溜まっている「水滞」の状態であると考えます。
必要な部分には水分が足りなく、下半身や関節、そして鼻など特定の部分に溜まった水が溢れ出すことで、鼻水やくしゃみが出てしまうと考えます。
この状況に陥る原因が、「気虚(気の不足)」によって、体の抵抗力が下がっていると考えられます。
春の時期は引っ越しや異動、卒業入学など身の周りの変化が起こります。
それらによるストレスや疲れなどで不足した気を補いつつ巡らせ(抵抗力アップ)、体内の水分バランスを整えると改善するということになります。
大切なことは「予防」と「症状の改善」
一般的に鼻炎をはじめ花粉症で大切なことは、症状を未然に防ぐ「予防」です。
そして今ある症状に対処する「症状の改善」。
ナツメ堂ではこの2つをしっかりと取り組むことで、鼻症状で悩む方を減らすことができるようになりました。
ちなみに改善のコツは、症状が起こってからではなく、症状が出る前から対策を取ることがとても重要です。
症状別おすすめのツボ紹介!
鼻炎とひとくくりに言っても、水のような透明な鼻水や、ネバネバした黄色い鼻水、また軽い症状から辛い慢性的な症状まで症状のタイプは多岐に渡ります。
ですから様々な症状に合わせて対応できる鍼灸や漢方などは、鼻症状の改善にはピッタリです。
漢方薬もそうですが、鍼灸はあなたの鼻症状にピッタリのツボに刺激を加えることで的確に改善することができます。
ちなみに、漢方薬や鍼灸は眠くなる作用が少ないというメリットもあります。
そんな花粉症で必須のツボが『合谷』。
首から上の症状全般に効くため、鼻水・鼻づまりから、目のかゆみや充血、顔のむくみ、頭痛など、花粉症の様々なつらい症状の改善に効果が期待できるオールマイティなツボです。
ちなみに、鼻症状では今後アレルゲンに負けない体を作ることも大切です。
そういう時に役立つのが『大椎』がおすすめです。
・花粉症になりはじめに多いサラサラ透明タイプ
透明で水のような鼻水が滝のように流れ出て止まらない…。ティッシュがいくらあっても足りない…。
そんな症状におすすめなのが『手三里』です。
・鼻づまりが強いタイプ
どちらかというと鼻づまりが中心…。鼻がつまって出て来ない…。
そんな症状ににおすすめなのが『迎香』です。
・慢性鼻炎になりつつあるタイプ
ネバネバした粘り気のある黄色い鼻水は、鼻炎が慢性化してきたサインです。
鼻の粘膜の炎症もひどくなり、鼻詰まりもさらに悪化し、菌も繁殖しやすくなるため鼻水の色も黄色や緑色に変わっていきます。
そんな症状におすすめなのが、熱を冷ましながら鼻炎を改善してくれる『晴明』です。
・慢性鼻炎にになり匂いが分からないタイプ
鼻づまりがとにかくひどい…。匂いが分からない…。
という熱証タイプにおすすめなのが『印堂』です。
熱を冷ます作用に加え、呼吸器を潤す作用があり、乾燥感がある鼻づまりに効果があります。
ぜひ一つでも参考にしてみてくださいね^^