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【症状で使い分けるのがポイント「風邪に鍼灸」がいま新しい治し方!】

娘に聞くと早くもクラスでは風邪を引いて学校を休む子もいるらしいです。

「親が鍼灸師ですとお子さんも元気いっぱいですよね~」

よくお客様に言われますが、そんなことはありません。

うちの子どもたちだってよく風邪引きます笑

ただ振り返って見えると、コロナには一度も罹っていないしかぜを引いても回復は早いほうかもしれません。

ではそのポイントは何でですか?と聞かれたならば、「かぜを東洋医学的に捉えて、かぜ薬の前にお灸などを施してきたこと」

そう答えることは出来ると思います。

・東洋医学的で考える風邪とは

かぜは疲労やストレスで抵抗力が弱くなったところに、皮膚から冷えや外邪(外から入り込む病因)が侵入して起こると東洋医学的に考えます。

現代医学では風邪の原因の約8割以上がウイルス、残りは細菌や微生物が原因と言われています。

ニュアンスに違いはあるにせよ、外から風邪と基となる物質が体内に侵入したことにより起こる症状と考えられます。

ウイルスも外邪も基本的には口、鼻、皮膚、毛穴などから体内に入ります。

ここで言う外邪は風邪、暑邪、熱邪、湿邪、燥邪、寒邪があり、その中でもかぜ症状を引き起こすのに関係が深いのは「風邪(風が体に与える悪影響)」と「寒邪(寒さが体に与える悪影響)」と考えます。

かぜを引くパターンで多いのが、強い風に当たり続けたことで体熱が失われたことや、皮膚や粘膜が乾燥することでウイルスや細菌が体に侵入しやすくなること。

さらに寒さによって体温低下と血行不良で、免疫力が低下することが関係しています。

このような状況下で、口、鼻、皮膚、毛穴などバリア機能を司っている「肺」が傷み始めかぜ症状を引き起こすと考えます。

・東洋医学的に考える風邪の症状とは 

「くしゃみ、鼻水、咳」

鼻の中にある鼻毛や粘膜はフィルターの役割をして外邪の侵入を防いでいます。

それでも、鼻やのどの粘膜に付着した場合はくしゃみや鼻水、咳を出すことで外邪を追い出そうとします。

これらの反応は外邪が侵入した初期段階に起こります。

「発熱、頭痛、喉の痛み、痰、倦怠感」

外邪が鼻や口の粘膜を通過し体内に侵入すると、肺を中心に様々な臓器がそれらを排除しようとして働きます。

体内でこれら臓器が働くことにより炎症反応が起こります。

この炎症が寒気、頭痛、発熱、筋肉痛、関節痛、喉の痛みや違和感、倦怠感、咳、痰、鼻水などとして現れます。

東洋医学的には、体があえて炎症反応を起こして風邪と闘っている時に、それらを人工的に抑えることは必要ないと考えます。

・東洋医学的な風邪の症状別の治療法

東洋医学における「肺」は外邪を防ぐ働きに深く関係しています。

肺は乾燥に弱い臓器で、空気が乾燥する時期には傷みやすく、この肺の状態が低下していると風邪をひきやすくなると考えます。

肺気虚

肺の陽気(熱性で動的なエネルギー)が不足してしまうと、咳や喉の痛みなど呼吸器系の機能低下や水分代謝が障害されるために痰の量が増えてしまいます。

自汗や寒気などに伴い無力感や息切れなどの気虚の症状もあらわれます。

効果的なツボは「大椎、風門、」

肺陰虚

肺の陰液不足の病態になると、乾咳、粘痰、声が出ない、のどの強い乾燥感、顔面紅潮、微熱や寝汗などの熱症候があらわれます。

肺陰虚は気管支の粘液分泌の不足や慢性炎症や自律神経系の乱れなどが関連すると考えます。

 効果的なツボは「太淵、尺沢」

お話ししたように、東洋医学では風邪は身体の表面から入ってくると考えられています。

日常生活ではお灸はもちろん、ドライヤーやカイロ、乾布摩擦をして肩背部を温めたり、腹部の湯たんぽや腹巻などを使ってみると良いです。

全身の血流を促進して冷えの緩和と新陳代謝を促進、これが東洋医学的に考えるかぜ改善の早道です!

投稿者プロフィール

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ナツメ堂久保
恵庭市で鍼灸を通して美と元気を提供する美容専門 ナツメ堂鍼灸院を経営。ハリウッドスタイル上田式美容鍼®︎を取り入れてから、女性起業家や美と健康を追及していく女性を中心に地元を越え札幌からもお客様が来院。最近はコミュニティに力を入れ近隣の起業家たちを巻き込んだイベントを開催しています。
 (財)日本美容鍼灸マッサージ協会認定美容鍼灸師

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