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春に増える”眠れない・早朝覚醒”の原因とは?鍼灸でできる改善方法

「最近、朝まだ暗いうちに目が覚めてしまって…」 「夜中に何度も起きて、また眠れなくなる」

4〜5月にかけて、こういったご相談が増えてきます。

新年度が始まり、環境が変わったり、花粉や気温の変化に体がついていけなかったり、、、

北海道の春は気温差も大きく、知らず知らずのうちに体に負担がかかっています。

今回は、春に増えやすい「眠れない・早朝覚醒」の原因と、鍼灸・お灸でできる改善のヒントをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください!


なぜ春に眠りの悩みが増えるのか

気温・気圧の変化が自律神経を揺さぶる

北海道の春は、朝晩と日中の気温差が10℃以上になることも珍しくありません。

この気温差に体が対応しようとするたびに、自律神経は交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)のスイッチを切り替えています。

この切り替えが過剰になると、夜になってもうまく「お休みモード」に入れず、脳が覚醒したまま朝を迎えてしまう——そんな状態が起きやすくなります。

現代医学から見ると

人間は、夜になるにつれて体の深部体温を下げることで眠気を引き起こします(熱放散)。

これを妨げる代表的な要因が冷えストレスです。

冷えがあると手足からうまく放熱できず、深部体温が下がりにくくなります。またストレスがかかると副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が分泌され、体が緊張モードになって睡眠を抑制してしまいます。

東洋医学から見ると

東洋医学では、春は肝(かん)が盛んになる季節とされています。

肝は気の流れを調整し、血を蓄えるはたらきをしています。ストレスや気候の変化によって肝の気が乱れると、気が上へ上へとのぼりやすくなり、頭や胸に熱がこもった状態になります。

「横になっても頭が冴えてしまう」「なんとなくそわそわして眠れない」という感覚は、まさにこの状態のあらわれです。


“眠れない”にはタイプがあります

不眠症は大きく以下の4タイプに分けられます。自分がどのタイプかを知ることが、改善への第一歩です。

① 入眠困難(布団に入っても1時間以上眠れない)

「考え事が止まらない」「なんとなく不安でそわそわする」というタイプ。 肝の気の高ぶり(気鬱・気逆)が関係していることが多いです。

→ おすすめのツボ:太衝(たいしょう)  足の親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ。押すとすこし痛みを感じる場所です。

② 中途覚醒(夜中に何度も目が覚める)

「また起きてしまった…」が繰り返されるタイプ。近年増加傾向にあると言われています。 体の潤いが不足し、内側に熱がこもりやすい陰虚内熱の状態の方に多く見られます。

→ おすすめのツボ:太渓(たいけい)  内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。腎の気を養い、体の余分な熱を落ち着かせます。

③ 早朝覚醒(まだ暗いうちに目が覚め、そのまま眠れない)

春に特に増えやすいタイプです。40〜50代の女性や、生理不順・産後の方にも多く見られます。 血が不足している血虚の状態では、脳や心神への栄養が届きにくくなり、浅い眠りが続きやすくなります。

→ おすすめのツボ:三陰交(さんいんこう)  内くるぶしの中心から指4本分(約3寸)上。血を補い、心と体の安定を助けます。

④ 熟眠困難(眠れてはいるけど、ぐっすり感がない)

「朝起きてもスッキリしない」「なんか疲れが取れない」というタイプ。 食べ過ぎ・飲み過ぎで胃腸に負担がかかっているとき(痰熱・胃熱)に起きやすいです。

→ おすすめのツボ:豊隆(ほうりゅう)  すねのやや外側、膝と足首のちょうど中間あたり。余分な湿や熱を取り除くはたらきがあります。


すべてのタイプに共通して使いたいツボ

どのタイプにも関わる「心(しん)」の安定を助けるツボとして、**神門(しんもん)**がおすすめです。

場所は手首のシワの小指側、筋がある内側のくぼみ。 睡眠をコントロールするのは脳であり、東洋医学では心がその脳(元神の府)を調整していると考えます。神門はその心に直接はたらきかけるツボです。

お灸でじんわり温める、あるいは優しく押す(気持ちいい程度)だけでも十分です。ぜひ日々のセルフケアに取り入れてみてくださいね〜。


鍼灸は「眠れる体」をつくるサポートをします

鍼灸や漢方は、睡眠薬のように「その場だけ眠らせる」ものではなく、眠れない原因そのものへはたらきかけ、体質から整えていく方法です。

ナツメ堂では、まず「どんな眠れなさか」を丁寧にお聞きするところから始まります。

  • いつ眠れなくなるか(入眠・中途・早朝)
  • 冷えがあるか、のぼせがあるか
  • ストレスの状況や、ホルモンの変化の時期か

こうした全体像を把握した上で、その方に合ったツボを選んで施術していきます。

施術後は多くの方が「体がふわっとゆるんだ」「帰ってからよく眠れた」とおっしゃってくださいます。1〜2回で劇的に変わるというよりは、数回通ううちに体のリズムが整ってくる感じが多いです。

「まず話を聞いてほしいだけ」でもお気軽にどうぞ〜。


まとめ

春の眠れなさは、季節の変わり目に体が一生懸命対応しようとしているサインでもあります。

「病院に行くほどじゃないかも」「薬はできれば使いたくない」というとき、鍼灸はそのあいだを埋めるお手伝いができます。

眠れる体をいっしょに取り戻していきましょう。ご相談、お待ちしていますよ〜。


参考文献:『いかに弁証論治するか』

投稿者プロフィール

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ナツメ堂久保
恵庭市で鍼灸を通して美と元気を提供する美容専門 ナツメ堂鍼灸院を経営。ハリウッドスタイル上田式美容鍼®︎を取り入れてから、女性起業家や美と健康を追及していく女性を中心に地元を越え札幌からもお客様が来院。最近はコミュニティに力を入れ近隣の起業家たちを巻き込んだイベントを開催しています。
 (財)日本美容鍼灸マッサージ協会認定美容鍼灸師

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