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【気持ちよく眠りたい!】不眠や浅い眠りに対するの原因と改善法

5月に入ってもまだ薄ら肌寒い北海道の春。

皆さんも実感していることと思いますが、年末の雪が少なかったり5月になっても春らしさが感じられないなど、年々季節の移ろいが変化していると思います。

そうは言っても私たちの日々の生活リズムは変わることはなく、進学や卒業、異動や移転、引っ越しなどが集中する時期です。

ただでさえ気を遣うこの時期に、この時期特有の天候が重なると、自律神経が不安定になる方が増えます。

その中でも特に多いのが、不眠など「眠り」に関する悩みです。

一般的に睡眠の悩みは、30歳代始まり年を重ねるごとに増え、高齢者ではとくに増加するといわれています。

ちなみにこれは、睡眠と覚醒のリズムを調整するメラトニンといわれるホルモンが関係しています。

加齢とともにメラトニンの分泌量は減少していくので、日中に十分な光を浴びることで、メラトニンの分泌を促進することは大切です。(目の網膜から受ける光の量に基づいてメラトニンの分泌量はコントロールされます)

「現在、日本では国民の4人に1人以上が睡眠障害を抱えており、自覚していない人も含めると、更に多くの人が睡眠に関わる健康に問題があるといわれています」(総務省統計局)

今回は、広く不眠の原因、特徴、改善法について説明します。

ぜひ参考にしてください!

不眠症4つのタイプ

不眠症は以下の四タイプに分けることが出来ます。

・布団に入ったのに1時間以上眠れない→入眠障害

・何度も起きてしまう→ 中途覚醒

・1時間以上早く目が覚める→早朝覚醒

・ぐっすり眠れた感がない→熟眠困難

ちなみにこのような睡眠トラブルが1カ月以上続き、普段から不調に悩まされる状態のことを「不眠症」と言います。

この中でも日本人に多いのは入眠障害(約60%)で、続いて多いのが中途覚醒約27%で、近年このタイプが増えています。

少しでも眠れないと、不安を感じたり、焦ったり、イライラして神経が高ぶり、さらに眠れなくなるという悪循環を引き起こし睡眠障害に陥っていきます。

現代医学で考える不眠とは


人間は活動的な日中には脳の温度を高く保ち、夜間は体から熱を逃がして脳を冷やします(熱放散)。

そのため就床前の眠気が強くなる時間帯は、脳が急速に冷える時間と一致しています。

熱放散をうまく行い、脳を冷ましていくと寝入りやすいということもあります。

ただそれがを妨げる要因があるのも忘れてはいけません。

その代表が冷え!

冷え症の場合は血液循環が悪くなっているため、手足から放熱されず、深部の体温もうまく下げることができず、これが快適な眠りの妨げとなってしまうのです。

また、冬は手足が冷たくなりすぎて、寒くてなかなか眠りにつけないということもよくあります。

そしてもうひとつ気をつけたいのがストレス!

もう眠気を感じていざ布団に入っても、ストレスによる考え事が多くて、「眠りが浅い」「熟睡感が得られない」という方は多いはずです。

これは、ストレスを受けたときに分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)というホルモンが、外敵から身を守るために睡眠を抑制して体を緊張させるはたらきがあるためです。

東洋医学的に考える不眠症とは

鍼灸や漢方では「心神の不調」が睡眠障害を引き起こし、睡眠をコントロールするのは「脳」と考えます。

ちょっと専門的で難しいですが、脳は「元神の府」「髄の海」とよばれ、心が調整していると考えます。

ここで言う「元神」とは精神・意識・思考活動・記憶のことを指し、心が安定して気血を巡らせることで脳が元気よく働き、よって睡眠が安定すると考えます。

ですから、まず睡眠で困ったら使いツボは「神門」になります。(場所は、手首のシワの小指側、筋があるのでその内側をさぐるとわかるかと思います)

鍼灸や漢方薬と睡眠薬の違いとは
鍼灸や漢方薬は、不眠に至る原因の解消に働きかけ、再度不眠にならないように体質改善を図ります。

あくまでも不眠は体全体の不調から派生した症状と考え、それだけの改善だけではなく全身のコンディションを整える効果があります。

睡眠の質を改善させるために使用する睡眠薬は、「ハルシオンなどベンゾジアゼピン系睡眠薬」と「マイスリーなど非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」に大別されます。

また睡眠薬以外に不眠に効果のある薬として、抗うつ薬や抗精神病薬があります。

*睡眠導入剤と睡眠薬は、基本的に同じ目的で使用される薬ですが、睡眠薬が不眠症全般に対する治療薬を指し、睡眠導入剤は睡眠薬の中でも特に入眠を助けることを目的とした薬になります。

不眠症のタイプとおすすめのツボ

1、気鬱気逆タイプ

ストレスだらけの毎日に心が不安定になり、とにかく寝つきが悪いのが特徴です。怖い夢をよく見て、起きてからも夢の中身を覚えている、怒りっぽくなってしまうことがあります。

・そんな時にオススメのツボは太衝(足親指と人差し指の間から下2センチ)

2、陰虚内熱タイプ

身体の潤いが不足していて身体を覚ますことができず火照りがちで、深く眠ることが出来ないのが特徴です。夜中に途中で起きてしまったり眠りが浅く、高齢年の方に多いタイプです。

・そんな時にオススメのツボは太渓(アキレス腱と内くるぶしの間)

3、痰熱・胃熱タイプ

食べ飲み過ぎでお腹が満腹状態になり、消化にエネルギーを取られて気血の巡りが滞り、なかなか寝付けないのが特徴です。

・そんな時にオススメのツボは豊隆(スネのやや外側にある、膝と足首のちょうど中間あたりの高さ)

4、血虚・心脾両虚タイプ

生理や出産後で血不足で脳への巡りが足りず、心神が滋養できず常に頭がいつもオフにならないのが特徴です。途中覚醒や朝早く目が覚めることが多いです。

・そんな時にオススメのツボは三陰交(内くるぶしの中心から上に3寸)

健やかな毎日のために睡眠がいかに大切か、皆さんお分かりだと思います。ぜひ参考にしてみてください!

参考文献:『いかに弁証論治するか』

 

投稿者プロフィール

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ナツメ堂久保
恵庭市で鍼灸を通して美と元気を提供する美容専門 ナツメ堂鍼灸院を経営。ハリウッドスタイル上田式美容鍼®︎を取り入れてから、女性起業家や美と健康を追及していく女性を中心に地元を越え札幌からもお客様が来院。最近はコミュニティに力を入れ近隣の起業家たちを巻き込んだイベントを開催しています。
 (財)日本美容鍼灸マッサージ協会認定美容鍼灸師

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