【春から夏にかけて多い?】なぜ眠れない・眠りが浅い?不眠の原因と改善法
今月で開業11年目になりこれまで様々なお客様を診て来ましたが、年々多くなったなと感じるのが「不眠症」。
特にこの春から夏にかけて(4月から6月まで)不眠で悩む方が多いと実感しています。
一般的に睡眠の悩みは、30歳代始まり年を重ねるごとに増え、高齢者ではとくに増加するといわれています。
「布団に入ってもまず1時間以上は眠りにつけない。」「何ヶ月も夜中3時頃に起きてしまうことが続いて、もう全然疲れが取れない。」
ナツメ堂でもそのような声をほぼ毎日のように耳にします。
健やかな毎日のために睡眠がいかに大切か、皆さんお分かりだと思います。
ところが「眠れない」悩みを抱える人は増え続け、今や睡眠障害はもう他人事ではなくなったと言えます。
今回は、東洋医学的にみた不眠の原因、特徴、改善法について説明致します。
まず不眠といっても人によって症状はさまざまで、不眠症は以下の四タイプに分けることが出来ます。
・布団に入ったのに1時間以上眠れない→入眠障害
・何度も起きてしまう→ 中途覚醒
・1時間以上早く目が覚める→早朝覚醒
・ぐっすり眠れた感がない→熟眠困難
ちなみにこのような睡眠トラブルが1カ月以上続き、普段から不調に悩まされる状態のことを「不眠症」と言います。
この中でも日本人に多いのは入眠障害(約60%)で、続いて多いのが中途覚醒約27%で、近年このタイプが増えています。
また今の時期に不眠症状が大きくなるのは、引越し、就職、進学卒業など周りの環境の変化に体も心もついていくことができず、精神的に不安定になり悩み考える時間が増えてしまう。
そして少しでも眠れないと、不安を感じたり、焦ったり、イライラしたりして神経が高ぶり、余計に眠れなくなるという悪循環を引き起こし睡眠障害に陥っていきます。
今度は東洋医学的に不眠症について考えてみましょう。
鍼灸や漢方では「心神の不調」が睡眠障害を引き起こし、睡眠をコントロールするのは「脳」と考えます。
ちょっと専門的で難しいですが、脳は「元神の府」「髄の海」とよばれ、心が調整していると考えます。
ここで言う「元神」とは精神・意識・思考活動・記憶のことを指し、心が安定して気血を巡らせることで脳が元気よく働き、よって睡眠が安定すると考えます。
ですから、まず睡眠で困ったら使いツボは「神門」になります。
(場所は、手首のシワの小指側、筋があるのでその内側をさぐるとわかるかと思います)
次は東洋医学的な考えから不眠症を以下の四タイプに分けてみます。
おすすめのツボも合わせてお伝えしますので、皆さんはどれに当てはまるか、ぜひ参考にしてください。
1、気鬱気逆タイプ
ストレスだらけの毎日に心が不安定になり、とにかく寝つきが悪いのが特徴です。怖い夢をよく見て、起きてからも夢の中身を覚えている、怒りっぽくなってしまうことがあります。
・そんな時にオススメのツボは太衝(足親指と人差し指の間から下2センチ)
2、陰虚内熱タイプ
身体の潤いが不足していて身体を覚ますことができず火照りがちで、深く眠ることが出来ないのが特徴です。夜中に途中で起きてしまったり眠りが浅く、高齢年の方に多いタイプです。
・そんな時にオススメのツボは太渓(アキレス腱と内くるぶしの間)
3、痰熱・胃熱タイプ
食べ飲み過ぎでお腹が満腹状態になり、消化にエネルギーを取られて気血の巡りが滞り、なかなか寝付けないのが特徴です。
・そんな時にオススメのツボは豊隆(スネのやや外側にある、膝と足首のちょうど中間あたりの高さ)
4、血虚・心脾両虚タイプ
生理や出産後で血不足で脳への巡りが足りず、心神が滋養できず常に頭がいつもオフにならないのが特徴です。途中覚醒や朝早く目が覚めることが多いです。
・そんな時にオススメのツボは三陰交(内くるぶしの中心から上に3寸)
ぜひ参考にしてみてください。
投稿者プロフィール
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恵庭市で鍼灸を通して美と元気を提供する美容専門 ナツメ堂鍼灸院を経営。ハリウッドスタイル上田式美容鍼®︎を取り入れてから、女性起業家や美と健康を追及していく女性を中心に地元を越え札幌からもお客様が来院。最近はコミュニティに力を入れ近隣の起業家たちを巻き込んだイベントを開催しています。
(財)日本美容鍼灸マッサージ協会認定美容鍼灸師
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